2012年07月21日
森とまスクール01「木を使った家具づくりを学ぼう」

森とまスクール第1回「木を使った家具づくりを学ぼう~木製家具のデザインと製作~」ということで静岡市駿河区の「すまうと家具製作所」を見学させていただきました。今回案内してくださったのはデザイナーで家具職人の野木村さんです。野木村さんは「森とま」が活動し始めたころ伐採イベントなどに参加してくださって、いろいろとお世話になっていました。
まず「すまうと」の活動と現在に至るまでのお話を聞きました。どのような思いでこの仕事をなさっているのか、どのような姿勢で家具づくりと向き合っているのか、何を希望して活動しいているのか、普段あらたまってお聞きすることがないことを話してくださいました。ものづくりに対する思いが伝わります。
次にショールームで「家具の見方」の話を。家具屋さんなどで家具を見るときにどこを見るとどんな事が分かるのかというお話。作っているから気になる部分、作っているからこそ感じていることなど、木を扱う仕事をしている者にとっては参考になる内容でした。また、「椅子のポイント」ということでどんな違いが座り心地のどんな部分に関係してくるかなどを説明していただき、参加者は実際にその場にある椅子に座ってみて「なるほど。」「あー!、はいはい。」などといいながら納得させていただきました。
作業のタイミングがいいところで作業場のほうへ、いろいろな機械が並んでいる中で作業の手順やそれぞれの機会の役目などをお聞きしました。家具作りの中ではいろいろな機会を使っているけれど、それは職人の腕がなければ使いこなせないこと、使いこなすことでよい家具ができること、道具へのこだわりが感じられました。
最後に新しい家具をつくるまでどのようなプロセスなのかというお話。発想があって、それをカタチにする方法を検討し、探す。しかし、それは意外と日常のなかにあったり、先人たちの技術の中にあったりもする。それらを見つけて落とし込むことができれば、モノとして作る段階に進める。考えすぎても進まなければ、しばらくほっておく、モノづくりにはそんなスタンスも必要なのかもしれないと感じました。
今回、お世話になった野木村さん、すまうとの皆様、ありがとうございました。参加者それぞれ発見があったと思います。今回の見学会を通して、またどこかで何かがつながったりすれば、すごくいいなと思います。
Posted by shimizu-a-o at 17:50│Comments(0)
│ほうこく